一つ終わって満足した時に。「完了」を1秒で手放す引き算|パソブロ

「よし、一つ終わった!……さて、ちょっと休憩しよう」

そう思ってスマホを手に取ったが最後。気づけば30分、1時間が過ぎてしまい、次の作業に戻るエネルギーが完全に枯渇してしまった……。そんな経験はありませんか?

真面目なあなたは、「やるべきことは山積みだ」と理解しているはず。なのに、一つの区切りで足が止まってしまう自分を、「なんて持続力がないんだろう」と責めてしまうかもしれません。

でも、大丈夫。それはあなたの根性がないのではなく、脳が「完了」という大きな報酬に酔いしれて、次の山を登るための「スポットライト」を一時的に見失っているだけなのです。

「完了の罠」を、1秒の切り替えで引き算する

達成感の余韻に浸る前に、意識のスポットライトを移動させる。

私たちの意識は、光を当てる場所によってその後の行動が劇的に変わります。

一つの作業が終わった瞬間、意識の光が「終わった!」という達成感に強く当たってしまうと、次に控えている未知の作業は「暗くて重い壁」のように見えてしまいます。

大切なのは、「全力疾走」か「完全停止」かの極端な二択をやめることです。
完全に動きを止めるのではなく、意識の光を少しだけ「次の入り口」へ滑らせてあげる。それだけで、重い腰を上げる必要はなくなります。

「終わった後のフリーズ」を解消する、3つの1秒アクションです。

  • 1秒で「まだ途中のフリ」をして、脳をだます
    作業が完了した瞬間、あえて「終わった!」と宣言せず、意識を「今の完了」から引き算してみましょう。脳に「まだ全体の流れの中にいるよ」と思わせることで、急激なやる気の低下を防ぐことができます。
     
  • 次の作業の「一画目」だけに、意識のスポットライトを当てる
    次の大きな目標を見上げるのではなく、次の作業で最初に動かす「指先の1ミリ」だけを1秒見つめます。焦点が絞られれば、脳のエネルギーは自然とそこへ流れ出します。
     
  • 「休憩」ではなく「信号待ち」と名付ける
    「ここからは休み時間だ」とエンジンを切るのではなく、「今は次の作業へ向かう途中の信号待ちだ」と捉え直してみましょう。完全に停車するのではなく、いつでもアクセルを踏める状態でリラックスする。その「アイドリング状態」が、再開のハードルを極限まで下げてくれます。

「やり遂げる」ではなく「動きの中に居続ける」心地よさ

満足感という静寂から、好奇心という微風へ。

一つの作業が終わるたびに大きな休息が必要なのは、あなたが「それだけ全力で取り組んだ証拠」でもあります。

でも、人生という長い学びの道において、本当に大切なのは「一気に駆け抜けること」ではなく、「心地よいリズムで動き続けること」です。

完璧な「完了」を目指すのを、今日だけは少しだけお休みしてみませんか?

満足感に浸りそうになったら、そっと次の作業の「入り口」を覗き込む。
その1秒の好奇心が、あなたを新しい、自由な世界へと軽やかに連れ出してくれます。